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歯科麻酔について①

2024年1月31日

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)


「歯医者で麻酔」ときくと皆さんの頭に中にはどんなイメージが浮かびますか(?_?)
やっぱり歯茎にブスッと注射されるものをイメージする方が多いのではないでしょうか??

今日はあまり知られていない歯医者での麻酔についてお話しします。

歯の治療において、抜歯をするとき、虫歯を削っていくとき、神経を取る際、詰め物を作るために歯を削って形を整える場合などに麻酔は使われます。
このように麻酔は痛みを感じさせないようにして、様々な場面で快適にスムーズに治療を行なうために使われています。



麻酔は大きくわけて全身麻酔法と局所麻酔法にわけられます。
全身麻酔法とは、医療ドラマでよく見られる口にマスクをして投与される麻酔です。
局所麻酔法とは、体の一部にだけ麻酔薬を浸透させて一時的にその部分の痛みの感覚だけを失わせる麻酔法です。

歯医者でよく行なわれる麻酔法は、後者の局所麻酔法です。
局所麻酔薬の一般的な性質としては、
①治療を行う場所の周囲に麻酔液がとどまることで周辺の神経伝導を一時的に遮断する効果が高い。
②他の組織に障害がいかない。
③低濃度で効果が発現し、毒性も低い。
④注入部位から血液中に吸収されると作用が速やかに消失する。
などがあります。


局所麻酔はさらに以下の3つの方法が使われています。

表面麻酔法
歯ぐきに麻酔薬を塗って、歯ぐきの表面のみの感覚を痺れさせる方法です。歯そのものには効きませんので後述する麻酔の注射が欠かせませんが、麻酔の注射に先立って表面麻酔を行なうことで、注射の痛みを軽減する効果があります。
表面麻酔法だけの麻酔であれば、10~20分ほどで麻酔の効果がきれます。

浸潤麻酔法
痛みを取り除きたい歯の周囲の歯ぐきに注射して行なう麻酔法です。
歯医者の麻酔といえば、この方法がイメージされるほどメジャーで多く用いられれる方法です。
虫歯の治療から親知らずの抜歯まで、非常に良く効きます。茎から麻酔薬を注入していくときチクッとしたり、ちょっとした不快感は起こります。
注射の痛みを軽くするために、細い注射針を使ったり、前述した表面麻酔を行なったりします。
浸潤麻酔法ですと使用した麻酔薬の本数にもよりますが、おおむね2~3時間は処置後も効果が持続します。麻酔の本数や個人差による違いで、麻酔の持続時間はさらに長くなることもあります。

伝達麻酔法
伝達麻酔法は、麻酔が効きにくい場所(下顎の奥歯は麻酔が比較的効きにくい場所です。)や、浸潤麻酔法よりも広い範囲に麻酔を効かせたい時に行なわれる麻酔法です。
脳から出てきた神経の途中の部分に麻酔薬を効かせることで、そこから先の部分の感覚を痺れさせます。麻酔効果が、浸潤麻酔法よりも広い範囲に及ぶ上に、持続時間が長いのが特徴です。
伝達麻酔法は麻酔が効き始めるのに時間がかかる反面、処置後麻酔の効果が浸潤麻酔法よりも長時間持続します。伝達麻酔法の効果は、4~6時間続くことが一般的です。もちろん個人差がありますので、場合によっては半日近くも効果が持続することもあります。


麻酔をした後の注意点
麻酔の効果が残っている間は頬や舌を噛んでも痛みを感じにくいので、熱いもの食べたり飲んだりして火傷をするリスクもあります。
そのため麻酔が覚めるまで、食べるのは避けた方がいいです。

麻酔の持続時間はあくまでも目安です。個人差や使用した麻酔薬の本数によって増減します。
食事は、麻酔がさめたあとから再開するようにしてください。
その場合は、柔らかめの食事にすることをお勧めします。柔らかめの食事にすると、誤って噛むリスクを下げることが出来るので、より安全です。

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