こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)
皆様の中には、口を開けたときに歯茎が見えるのが気になって、笑顔になるのをためらってしまう・・・そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ガミースマイルとは、笑った時に通常よりも多く口元から歯茎が見えている状態を指します。
「イー」と上下の歯をかみ合わせたときに、上唇に隠れ上顎の歯茎は見えない又は少し見えるのが通常です。しかし、大幅に上顎の歯茎が見えていると、見た目にも変化があり、コンプレックスに感じてしまう方も少なくありません。
狭義では歯茎が2mm以上露出する状態ですが、審美的観点では3mm以上露出する状態だと笑顔の印象が変わり、ガミースマイルと判断されるといわれています。
ガミースマイルの原因は??
日本人を含むアジア人は上顎などの口まわりの骨が出っ張っているため、それに伴って歯茎も長くなる傾向にあります。欧米人の骨格には少ないと言われています。
ガミースマイルは笑った際に歯茎が目立つ状態ですが、その原因は一つではありません。
同じように見えるガミースマイルでも異なる原因で症状が起きていたり、複数の原因が重なり合った重度のガミースマイルも存在します。
歯の長さが短い・生えている位置が低い
歯の長さが短く、歯が生えている位置が低い場合は上顎の歯茎が見える幅も大きくなり、ガミースマイルとみなされます。
とくに、通常の歯の大きさよりも小さい矮小歯(わいしょうし)と呼ばれる場合は、歯茎の幅も必然的に大きく見えるためガミースマイルとみなされることもあります。
上顎骨の発達が過剰
上顎の骨が過剰に発達し前に突き出ているように位置している場合、上唇に収まり切れず歯茎が口元から見えてしまいます。
上顎の骨が前に突き出ている場合は、ガミースマイルと合わせて出っ歯の状態でもあります。
前方に突き出る上顎が支障となり口が閉じづらいケースも多く見受けられ、口腔内が乾燥しやすくなり虫歯や歯周病、口臭といったリスクが高まります。
上顎骨の過剰な発達は遺伝やおしゃぶり、舌癖などが原因として考えられます。
上唇を上げる力が強い、上唇が薄い
上唇周りの筋力が強いために骨格や歯に問題がなくても、笑うと必要以上に上唇をあげてしまうことから、結果的に口元から歯茎が大きく見えてしまいます。
また、上唇周りの筋力が正常値であっても、上唇が薄い(縦幅がない)場合、口を少し開けただけでも上唇があがり歯茎が口元から見えてしまい、ガミースマイルの状態となってしまいます。
親や祖父母からの遺伝要素
ガミースマイルは歯や歯茎、骨格、筋肉などさまざまな要素が関係してるため、親や祖父母もガミースマイルの場合、その子もガミースマイルになる要素をもっていると考えられます。ただ、遺伝的要素があるからといって、必ずしもガミースマイルになると決まったわけではありません。ガミースマイルの心配がある場合には、注意深くお子さまの口元の成長をご確認ください。
今回のブログではガミースマイルの原因についてですが、次回はガミースマイルをそのままにした場合のリスクについてです。