こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)
虫歯や歯周病、事故・ケガなどで失った歯を補う治療方法として、インプラント治療があります。
インプラント治療に年齢制限はありませんが、治療が適切かどうかは年齢以外のさまざまな要因に左右されます。
若年者の場合
永久歯・骨の成長が完了しているか
インプラントを埋め込むには、顎の骨が完全に成長していることが重要です。
一般的に生まれてから18歳ころまでは、顎の成長や永久歯との生え変わりが起こっているため、18歳以下の若年者は施術しない方がいいでしょう。インプラントを埋め込むことで歯並びや顎の成長に影響を与えかねないからです。
成長のスピードには個人差があるため、18歳に達していたとしても診査・診断によってはまだ治療できない場合もあります。成長が完了する前にインプラントを行うと、骨が成長する過程でインプラントが適切な位置に留まらず、問題が生じる可能性があります。
高齢者の場合
どのような健康状態か
年齢制限の上限としてよくいわれるのが「70歳」です。必ずという訳ではありませんが、目安として高齢者はインプラント手術ができない状況になることが多い傾向にあるためです。ただし、70歳以上の高齢者であっても、全身の健康状態が良好であればインプラント治療を受けることができます。
心臓病、高血圧、糖尿病、骨粗しょう症などの持病がある場合や、薬を常用している場合は治療が制限されることがあります。
インプラント治療には年齢制限の上限がないものの、高齢者の方がインプラント治療を受ける場合には押さえておきたいリスクがあります。
①細菌による感染が起こりやすい
インプラント治療を行うためには、歯茎を切断したうえであごの骨を削らなければなりません。そのため、切断した歯茎や削ったあごの骨の部分に細菌が入り込んで、感染するリスクがあります。
若いうちでは免疫力が高くても、年齢を重ねるにつれて免疫力はどんどん低下していきます。
そのため、高齢者はインプラント治療を行った部分から、細菌による感染リスクが高まりやすいことは、あらかじめ確認しておきましょう。
②インプラント体と骨の結合がしづらい
年齢を重ねると免疫力が低下します。これは、インプラントを埋め込んだあと傷口の治るスピードにも影響します。
インプラント治療は歯茎を切断してあごの骨を削ったあとに、歯根となるインプラント体と骨を結合させなければなりません。
しかし、免疫力が低下していると、あごの骨を削ったあとの傷口の治りが遅くなり、インプラント体と骨がしっかりと結合できない可能性があります。
もし、しっかりと結合できていない場合には、再度手術をしなければならない可能性があります。
③体力が低下しているため手術を受けられない
高齢者は、免疫力とともに体力も低下しています。そのため、インプラント治療に必要なあごの骨を削る手術に耐えられる体力がないことから、手術を受けられない可能性があります。
手術が受けられないと、インプラントを埋め込むこともできないので、インプラント治療を諦める可能性もあります。
また、手術が終わったあとでも、定期的にメンテナンスに通わなければなりません。
定期的に通院できる体力がないと、メンテンナンスを受けることも難しくなってしまうので、健康状態にも注意しましょう。
インプラントの成功率
年齢そのものがインプラントの成功率に直接影響を与えることは少ないです。成功率は、患者様の口腔内の状況、全身の健康状態、手術後のケアなど、他の要因に大きく依存します。
インプラント治療に明確な年齢制限はなく、若年者から高齢者まで幅広い年齢層で受けることが可能です。ただし、治療が適しているかどうかは全身の健康状態や顎の骨の状態が重要な要因となるため、治療を検討する際は医師・歯科医師と十分に相談することが必要です。