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【後編】マウスピース矯正と虫歯リスク ― ワイヤー矯正との違いとは?

2025年9月20日

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)

歯並びを整える矯正治療は、見た目の美しさだけでなく、将来的な虫歯や歯周病の予防にもつながります。
一方で「矯正中は虫歯になりやすいのでは?」と心配される方も多いのではないでしょうか。
実際、矯正装置の種類によって虫歯リスクは変わってきます。
代表的な矯正方法である 「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」 は、それぞれに特徴と注意点があり、虫歯リスクとの関係も異なります。
このシリーズでは、前編で ワイヤー矯正と虫歯リスク、後編で マウスピース矯正と虫歯リスク を詳しくご紹介し、両者の違いを比較していきます。

矯正を検討されている方が、自分に合った方法を考える参考になれば幸いです。

前編では、ワイヤー矯正中に虫歯リスクが高まる理由と、その予防法についてお伝えしました。
↓↓
【前編】ワイヤー矯正と虫歯リスク ― 知っておきたい注意点と予防法



今回は、近年人気が高まっているマウスピース矯正と虫歯リスクについて詳しく見ていきましょう。

マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を歯に装着し、段階的に歯を動かしていく方法です。
取り外しができる点や見た目の目立ちにくさから、若い世代を中心に人気を集めています。

マウスピース矯正と虫歯リスク
ワイヤー矯正と比べたとき、マウスピース矯正には虫歯のリスクに関して次のような特徴があります。

  1. 取り外して歯磨きができる
     食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、装置が邪魔にならず通常通りのブラッシングが可能です。
     そのため、ワイヤー矯正よりも清掃性が高く、虫歯のリスクは低めといえます。
  2. 装着時間の管理が必要
     1日20時間以上の装着が推奨されますが、装着時間が短いと治療効果が下がります。
     食後に歯磨きをせずにマウスピースを装着してしまうと、かえって虫歯菌が活動しやすくなるため注意が必要です。
  3. マウスピース自体の清掃も大切
     汚れたまま使用すると細菌が繁殖し、口腔内環境を悪化させます。専用の洗浄剤や流水でこまめに清掃しましょう。


ワイヤー矯正とマウスピース矯正の虫歯リスク比較

  • ワイヤー矯正
     → 清掃が難しく虫歯リスクは高め。ただし適応範囲が広く、確実な治療効果が得られる。
  • マウスピース矯正
     → 清掃性が高く虫歯リスクは低め。ただし自己管理(装着時間・清掃習慣)が不可欠。

つまり、虫歯リスクの観点では「マウスピース矯正の方が有利」と言えますが、治療可能な症例には限りがあります。歯並びの状態によってはワイヤー矯正が適しているケースも多いため、どちらが良いかは歯科医師の診断と生活習慣に合わせて選ぶことが大切です。



まとめ
マウスピース矯正は、取り外して歯磨きができるため、虫歯リスクを抑えやすい治療方法です。
一方で、装着時間の管理やマウスピースの清掃を怠るとリスクが高まるため、患者さんご自身のセルフケア意識が欠かせません。
虫歯リスクをなるべく抑えたい方、目立たない装置で矯正したい方には大きなメリットがあります。
ただし、複雑な歯並びや噛み合わせのケースではワイヤー矯正が推奨される場合もあります。
矯正を検討する際には、「虫歯になりにくいかどうか」だけでなく、「自分の歯並びに合った治療法かどうか」を含めて歯科医院でご相談ください。
当院では、ワイヤー矯正・マウスピース矯正の両方に対応しております。「どちらが自分に合っているのか知りたい」という方は、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。

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