こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(^_-)-☆
今回は顎関節症について説明したいと思います。
顎関節症という名前はよく聞いたことがあっても、顎関節症になったらどのような症状が出て、
どうやって治療していくかご存知の方は少ないです。
まず皆さんは下記のような症状はありませんか?
・スムーズに大きく口を開けられない
・口を開け閉めした時に音がする
・口を開こうとすると顎関節(耳の穴の前にあります)や顎を動かす筋肉が痛む
顎関節の痛みや雑音は多くの人が一度は経験しており男性より女性が多く、年代では10代後半~20代が多く年齢を重ねるにつれて減少していきます。
ちなみに、音だけであれば最低でも人口の20%近くの人は顎関節の音を持つとされています。
また顎関節や顎を動かす筋肉の痛み、あるいは顎関節症による口の開けにくさで、実際に治療が必要になる人は症状を自覚した人の中の5%程度と推定されています。
顎関節症の定義
まず顎関節症の定義について、日本顎関節学会は下のように定義しています。http://kokuhoken.net/jstmj/general/about_tmd.html
- あごの関節や食べ物を咀嚼する時に使用する筋肉に痛みがある
→あごの痛み - あごの関節のあたりで雑音がする
→関節雑音 - 口を大きく開けられない、スムーズに動かせない
→閉口障害
これらの症状の取りまとめた病名が顎関節症となります。
上記の①~③の症状が一つでもある方は顎関節症に詳しい歯科医院または口腔外科を受診してください。
痛みだけでなく、朝起きた時や食事中にあごにだるさや疲れを感じた場合も上記に該当します。
また雑音もカックン、パコッ、ガクなど乾いた音とジャリジャリ、シャリシャリなど擦れた音など違いがあります。
顎関節症にならないために大切なこと
従来は噛み合わせの悪さが原因だと考えられてきましたが、
近年の研究で噛み合わせは原因の一つに過ぎず、実際には多くの要因が絡んでいることがわかってきました。
その要因には噛み合わせ不良のほか、顎関節そのものがもともと弱いなどといった構造上の問題、ストレスや不安などからくる顎の筋肉の緊張、外傷などもあると考えられます。
また、日常生活における習慣や癖なども大きく影響しています。
例えば、頬杖や歯ぎしり、唇や頬の内側を噛む癖、食いしばり、片側の歯での偏った噛み方の癖、
うつぶせ寝の習慣、猫背など。
近年ではスマートフォンや携帯電話、パソコンの長時間に及ぶ操作なども原因の一つであることが
わかっています。
治療方法には病院での嚙み合わせの改善、理学療法、薬を服用して痛みの緩和。
日常生活の習慣や癖も影響している場合もあるので、それらをご自身で気を付けて改善するケースもあります。
症状に気づけず日常生活に支障をきたさない場合でも、顎関節症を放置しているとあごが破壊され上手く機能しないことも考えられます。
少しでも症状に当てはまる方は一度歯科医院を受診してください。