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虫歯が出来てしまう理由について

2023年2月28日

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)


今回は虫歯が出来てしまう理由についてです!



①お口の中の原因菌(ミュータンス菌)が糖質(ショ糖)を取り込み、歯垢(プラーク)を形成します。
②歯垢(プラーク)の中で原因菌(ミュータンス菌)がさらに増殖し、糖質(ショ糖)から酸をつくります。
③酸によって歯質(エナメル質・象牙質)からカルシウムやリンが溶け出します(脱灰)。

このようにして、健康な歯は虫歯になっていきます。

歯の健康は、口の中の酸が歯を溶かす「脱灰」と歯を守る「再石灰化」がバランスよく取れていることです。
虫歯は何らかの原因で歯を溶かす方が強くなると、歯の表面からカルシウムが溶け出すことで始まります。



意外に知らない唾液の働き
唾液は食物の消化を助ける以外に
・歯の成分であるリンやカルシウムを含み、酸化して失われた歯を修復しようとする働き(再石灰化)がある
・緩衝作用、中和作用がある
・浄化作用がある
・新しく生えた歯の表面(エナメル質、象牙質)を硬くする
・歯や粘膜を保護する

など、唾液には歯にとって大変重要な様々な働きがあります。


ネバネバの正体は「バイオフィルム」
歯垢(プラーク)が成熟すると、表面に「バイオフィルム」という膜を作ります。バイオフィルムが出来てしまうと、
・歯の表面に強力に付着するため、頑固なものは歯磨きでは取り除けない
・抗菌剤などの薬剤が歯の表面まで浸透するのを妨害
・膜で守られた細菌が繁殖し、酸度が高くなるため、歯にダメージを与える

など、益々虫歯になりやすい環境になりますので、歯垢(プラーク)は早めに除去するようにしましょう。
※歯ブラシでバイオフィルムを取ろうと思うと、歯ブラシを動かす回数は1歯あたり15~20回ほど必要です。



「脱灰」と「再石灰化」のバランスが崩れる例
歯垢の酸性度は、通常中性になっていますが、糖分を取り入れると口内は酸性に変化します。
酸性の時間が長くなると、虫歯になりやすい状態が続くということです。
特に、寝ている間は唾液がほぼ出ないため、寝る前の間食で酸性のままだと、再石灰化が行われず虫歯になる危険性が高いです。


食後すぐに歯を磨いた方が良いのか
食後3分以内に脱灰作用が始まります。ただ3分以内に磨けば良いわけではなく、脱灰は唾液で中和されるので、すぐに磨いてしまうと刺激唾液(食後の唾液)を止めてしまうので、食後少し時間をおいて磨くという理論もあります。
つまり、唾液と中和される30分後が理想です。


虫歯を予防していくには
■規則正しい食生活(食時間は3時間以上空ける)
■フッ化物を適切に選択し、効率的に使用する
■プラークコントロール(セルフケア)の向上
■定期検診でのプロフェッショナルケア

これらの事が大事になってきます。参考にしていただければ幸いです。





虫歯の進行については以前の記事を参考にしてみてくださいね☆
↓↓↓
シーオー、シーツーって何のこと?虫歯の進行について

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