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舌の役割について

2024年8月24日

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)

当たり前のようにある私たちの舌ですが、皆様は、舌にどんな役割があるのかご存知でしょうか?そして、舌に現れる異常にどんなものがあるのかご存知でしょうか?

今回は舌の役割と舌に現れる異常についてお伝えいたします。




舌の役割
味覚
舌の表面には、味蕾(みらい)とよばれる味覚を感じるセンサーがあります。味蕾とは味細胞のあつまりで甘味・苦味・塩味・酸味・うまみなどを感じることができます。
食事をする際、人は味が複雑に混じりあい美味しさを感じることができるのです。
味蕾の数は乳幼児で約1万個、成人になるにつれて約7500個まで減少するといわれています。年齢とともに減少していきます。
味覚は舌全体で感じているわけですが味蕾が密集している部分ではより敏感に感じとります。


咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)
食べ物を咀嚼するとき、舌は食べ物を歯と歯の間に移動させ、歯で食べ物をかみ砕く時には舌で食べ物を固定する役割を担っています。食べ物が十分細かくなると舌は食べ物を集めて咽頭に送り込みます。舌は口の中にある食べ物を上手に送り込む重要な働きをしています。
飲み込みやすくするため食べ物と唾液を混ぜ合わせるのも舌の役割です。しかし舌の機能が低下してくると、食べ物がうまくたべれなくなってきます。これが咀嚼嚥下機能障害です。


発音
生体から発せられる振動した空気を口の中で音にさせる役割を舌はしています。
話したり歌ったりするとき舌を動かして音を発生させています。
【カ行】では舌の奥、【タ行】では舌の前方【ラ行】では舌の先端を動かして発音しています。舌の動きが悪くなると発音が不明瞭となり、うまく言葉を伝達しにくい状態になります。特に舌を動かして作る音である【カ行】【タ行】【ラ行】ではその傾向が強くなります。


歯並び
舌の存在はきれいな歯の並びにもかかわってきます。歯を内側から支える舌が左右どちらかに偏っていたり、特定の歯を押すなどの癖があると、歯並びが乱れてしまいます。


舌の異常
大舌症
舌が大きく歯並びの中に収まらない状態
言語(発音)障害、摂食障害、呼吸障害、下顎前突症や開咬の原因になります。舌のリンパ管腫や血管腫などの腫瘍やダウン症候群にみられます。

小舌症
言語(発言)障害、摂食障害、嚥下障害の原因になります。

溝状舌
舌背部に多数の溝がある状態で原因は不明です。先天的なものもあれば後天的なものもあり、後天的には舌の慢性炎症やビタミン欠乏により起る場合があります。
溝に慢性炎症を起こすと疼痛、異臭(口臭)、味覚障害といった症状が現れます。

正中菱形舌炎
舌背中央部が黒色、白色、茶褐色、緑色などの状態になる疾患。カンジダ感染によるものと考えられ、男性に多いです。

平滑舌
舌背部が平坦となり、赤色で光沢の状態。さらに灼熱感を伴います。舌乳頭萎縮、ビタミン欠乏症、鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血(悪性貧血)等の人にみられます。

毛舌症(黒毛舌)
正中菱形舌炎と同じで、舌背中央部が黒色、白色、茶褐色、緑色などの状態になる疾患。黒色または褐色をしているものを黒毛舌といいます。
抗生剤の副作用や、口腔内を不潔にしていると起きることがあります。口腔内の細菌のコントロール状態が悪くなり、菌交代現象として黒色色素を産生する嫌気性菌や真菌が増殖したものです。また胃腸障害、糖尿病、腎障害なども誘因としてあげられています。


このように私たちの舌には大切な役割があります。口腔内に異変を感じたら歯科医院にご連絡ください。

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