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唾液の重要性について

2021年11月29日

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(^_-)-☆

前回のブログでドライマウスによる様々なトラブルについてお伝えしました。
ドライマウスの原因と予防について

今回は、改めて唾液の重要性についてお伝えいたします!


唾液は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の3つの大唾液腺と、
舌や口蓋(こうがい)などの粘膜面に多数存在する小唾液腺から分泌されます。

健康な成人の場合、1日あたり1~1.5ℓの量が分泌しています。
ただし加齢に伴って唾液の分泌量は減少する傾向にあります。


唾液には健康に関わる様々な役割があります!(^^)!


①消化を助ける(消化作用)
消化といえば、胃や腸の役割の様なイメージですが、実は唾液も消化作用の一翼を担っています。唾液の中には消化酵素アミラーゼが含まれています。
アミラーゼは食べ物に含まれるでんぷんを分解して体内に吸収しやすい状態にします。

②口腔内を清潔に保つ(洗浄作用)
歯の表面や歯間などについた食べカスやプラーク(歯垢)を洗い流す作用があります。
唾液の分泌量が少なくなるとこの働きが弱まり、お口の中が汚れやすくなったり、虫歯になりやすくなったり、口臭も出やすくなります。

③食べ物を飲み込みやすくする(咀嚼・嚥下作用)
かたくパサパサしたものでも唾液とまざることにより、まとまって噛みやすく飲み込みやすい物性になります。

④味を感じやすくする
味覚を感じることで毎日の食事を楽しむことが出来ます。
舌にある味蕾(みらい)に唾液が味のもととなる物質を運ぶことで、食べ物の味を感じることができます。
唾液がなければ上手く舌の味覚受容器に味の物質を届けることが出来ないため、本来の味が分からなくなり“味覚障害”に陥ってしまいます。

⑤虫歯を防ぐ(再石灰化作用)
虫歯になると自然に治ることはありませんが、虫歯に至る一歩手前の状態があります。そんなときは、歯の表面が過度に白くなっています。
唾液の中には、カルシウムやリン酸といったさまざまな無機物成分が含まれています。これらの成分が、むし歯の前段階である歯の表面が白くなった状態のときに、元の状態に戻そうとしてくれる作用を発現します。これを再石灰化作用といいます。
この作用が弱い人はむし歯にかかりやすくなります。

⑥細菌が入ってくるのを防ぐ(殺菌・抗菌作用)
唾液にはリゾチームやラクトフェリンに代表される抗菌作用を持つ成分が含まれています。
これにより、口を通して細菌がからだの中に侵入することを防いでくれています。

⑦口腔内の粘膜を潤し、口を滑らかにする働き(潤滑作用・湿潤作用)
口腔内には、硬い歯とやわらかい粘膜が同居しています。
しゃべったり、硬い物を食べたりしても口の中が傷つかないのは、唾液(だ液)がお口の中を潤しているからです。



このように唾液には重要な役割があります。
普段はなかなか意識しない部分かもしれませんが、唾液の分泌量が減ることによって唾液の本来の役割が果たせず口腔内の様々なトラブルが出てしまう可能性があります。

この時期はなかなか水分補給は難しいかもしれませんが、水分補給や噛む回数を増やすなど普段の生活でも出来ることはあります。
少しでも唾液の重要性に気付いていただき口腔内のトラブルを回避出来るようにしていただきたいです(#^.^#)

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