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マスクによる肌荒れについて

2021年1月19日

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(^^♪

コロナウイルス感染対策として日々マスクの着用が欠かせない思います。
それによって毎日、長時間のマスク着用による肌トラブルが増えています。
今回はマスクによる肌荒れについてです。



◇マスクを使う目的
そもそもマスクは唾や飛沫などを封じ込めて周囲に拡散しないようにするための物です。
さらに、外気からのウイルスや花粉などが鼻や口から入り込まないようにすることも重要な役割です。
マスクは感染症予防や花粉症対策には必須のアイテムです。
正しくマスクを選んだ上で、正しく着用することでその効果はより確かなものとなります。

マスクの着用はとても大切ですが肌にダメージを及ぼすこともあります。
マスクによる肌トラブルの主な症状は、かゆみ、ヒリヒリ感、ちくちく感、肌の赤み、そしてニキビの悪化です。


●蒸れマスク
マスクを長時間着用していると息に含まれている熱気や湿気、汗が皮膚とマスクの間にたまって蒸れてきます。
蒸れにより皮膚の角質が必要以上にふやけてはがれやすくなり、皮膚バリアー機能が低下して、かゆみやヒリヒリ感、赤みなどの皮膚炎が生じやすくなります。

呼気が充満するマスクの中は温度・湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい状態。
汗や皮脂も増えることから、ニキビ・吹き出物ができやすくなります。
マスクの下でアクネ菌が増殖しできたニキビのことを「マスク(mask)」と「アクネ(acne)」を組み合わせた造語で「
マスクネ(maskne、mascneなど)」の名前で呼ぶようになってきているそうです。

一方マスクを外した瞬間、皮膚の水分は蒸散して急速に乾燥していきます。
乾燥して皮膚の水分量が少なくなると皮膚のバリアー機能は低下してマスクによる刺激をより受けやすくなり、
さらに肌トラブルが増えるという悪循環に陥ってしまいます。

蒸れはマスク着用に伴うトラブルの最大の要因なのです。

○保湿がポイント
マスクによる肌トラブルの予防には保湿が重要です。
蒸れているから保湿は不要だと思いがちですが蒸れと潤いは別です。

マスクを外すと内部の湿気が急激に蒸散。
このとき肌内部の水分も奪われてしまうことから、肌の乾燥が進んでかさつき・ごわつきが起こりやすくなります。

マスクをする前に保湿をして肌に潤いを与え皮膚のバリアー機能を整えておかないと、
「マスク皮膚炎」や「マスクニキビ」が生じやすくなるからです。

皮膚が乾燥しやすい場合は、マスク着用前に保湿のローションやクリームできちんと肌を整えることが大切です。
また、皮脂が多くてニキビができやすい場合は、ニキビ対応になっていると言われる「ノンコメドジェニック」のローションなどを使用します。
唇が荒れやすい場合は、刺激の少ないリップクリームやワセリンなどで保湿を心掛けましょう。

マスクを外した後はすぐにクレンジングと洗顔を行い、肌に付着している汚れを丁寧に落とし保湿ケアをしっかりおこないましょう。
なお、不織布のマスクは気密性が高く蒸れやすいため、使用する場合はガーゼや使い古したTシャツなどの綿の布や綿マスクなどを、不織布の間に挟むと湿気を吸ってくれます。

ガーゼや布は時々交換するとさらに効果的です。
このように保湿ケアやマスクの蒸れ対策をしても口の周りや頬の肌トラブルが改善しない場合は、他の病気の可能性もあるので早めに皮膚科専門医の診察を受けてください。


◇ちくちくマスク
マスクを着用したときに、ちくちくするなど刺激感を感じたり、かゆみが生じたりする場合はマスクの素材が肌に合っていない可能性が高いと考えられます。
繊維がけば立っていたり、繊維の加工段階で含まれている成分などに皮膚が反応したりすることもあるからです。
その場合は違うメーカーや違う素材のマスクを使用し、肌に合うものを見つけることが大切になります。

繰り返し同じマスクを使用したり、ゴシゴシこすり洗いをしたりしたマスクでは繊維が傷められてけば立っていることがあります。
この場合は新しいマスクに取り換える必要があります。

マスクを変えることで、肌への刺激がやわらぐことがあります。
綿ガーゼやシルクなどの天然素材は、肌あたりがソフトで吸湿性もあるので試してみては。
また不織布マスクが肌に合わない場合、ガーゼやコットンなどのやわらかい素材を肌との間にはさむのもおすすめです。


最近は様々な素材、機能、デザインのマスクが販売されていますが、
清潔で快適なマスクを選ぶことが肌トラブルと感染対策の予防にとても大切になってきます。


このマスク生活で荒れてしまった肌改善の参考にしてください(>_<)!!

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