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歯の平均寿命について

2022年7月15日

こんにちは!
武豊町のとみ歯科クリニックです(^_-)-☆


突然ですが、皆さんはご自身の歯の本数をご存じでしょうか?
答えは28本で、親知らずを入れると32本あります。思ったよりも歯っていっぱいありますよね!

では、歯の平均寿命はどれくらいだと思いますか?
前歯・・・・約60年
小臼歯・・・約57年
大臼歯・・・約50年(6歳くらいから生え始める)

それに対して、現在日本人の平均寿命は、
男性・・・81歳   女性・・・87歳

寿命に対して歯の寿命は10~20年くらい早く失っています。
そして、40歳を過ぎると歯を失う本数は急激に増えていく統計も出ています。

永久歯が生えてから一度も虫歯や歯槽膿漏にかからなかったとすると、本当は120年から200年も健康な歯でいられるのです。 

歯を失う原因で最も多いのは虫歯と歯周病で、原因の約8割を占めております。
さらに歯周病は50代以上で歯を失う原因の半数を占めています。


そして、虫歯や歯周病は奥にある歯ほどリスクが圧倒的に高くなります。
その理由はいくつか考えられますが、一つは歯の形態の違いです。

平らな面の多い前歯に比べると、複雑で咬む面に溝があります。この溝はプラークや食べかすが溜まりやすく、虫歯のできやすい部位に挙げられます。

また、口腔内は奥にいくほどスペースが狭くなるため歯ブラシが入りにくく、前歯よりも磨き残しが多くなります。下の奥歯は『舌』によってさらに磨きにくくなることが、他の奥歯より平均寿命が短い要因の一つと考えられています。


加えて、前歯と奥歯では咬む時にかかる力が大きく異なります。
私たちが普段食べ物を咬んだり、すりつぶしたりする際、奥歯には前歯の4~5倍の力がかかります。
※前歯→15kg 奥歯→70kg
これは自分の体重か、それ以上の荷重に匹敵する力です。
そこへ、虫歯や歯周病によるダメージがさらに加わってしまえば、いくら頑丈な奥歯でもその負担に耐え切れられなくなってしまいます。

ちなみに、神経のない歯は栄養を届けられずにもろくなる、痛みなどの症状に気づきにくくなるなど、さまざまな要素が重なって本来よりその寿命は約10年短くなり、また生存期間は平均5~30年になると言われています。
もちろん、歯の寿命は神経の有無だけで決まるものではありません。しかし、毎日のお手入れや定期的なクリーニングと同じように、神経を残せるかどうかは、歯の寿命に大きく関わっていると言えます。



80才日本人の歯の平均寿命は8.9本ですが、歯の寿命が1番長い国のスウェーデンでは20本だそうです。これは、治療技術の違いではなく歯を出来るだけ長くもたせる為に定期的なメンテナンスを受けているからです。

痛みなどの自覚症状がないと歯科医院に行くのをためらってしまう気持ちはよく分かります。
ですが、歯科医院で定期的なメンテナンスをして70歳・80歳になっても楽しく元気に食事が出来るように歯の寿命を延ばしていきましょう☆

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